【NBA】新人王最有力は本当にルカ・ドンチッチなのか?
NBAのシーズンも丁度折り返しに差し掛かり、新人王争いも候補が絞られてくる頃である。
その新人王の筆頭に挙げられているのが、ダラス・マーベリックスのルカドンチッチである。
そこで今日は本当にドンチッチが新人王になれる成績を収めているのか、そしてその他のめぼしい新人について考察していこうと思う。
まず最初に簡単にドンチッチの紹介を。
【ルカドンチッチ】
スロベニア出身。昨年までユーロリーグのレアル・マドリード・バロンセストでプレイ。16歳でプロデビューを果たし、昨年はユーロリーグ最年少MVPに輝く。ドラフト3位でホークスから指名を受けるもトレードによりマブスへ。
【スタッツ】
平均31.9分、19.6得点、6.7リバウンド、4.9アシスト、1.1スティール、0.3ブロック。
3P成功率37.7%、FG成功率43.1%と確率も新人にしては及第点といえるだろう。
ちなみにこの確率はASプレーヤーのジェームズハーデン、ケンバウォーカーらと遜色ない数字である。
昨年の新人王:【ベンシモンズ】
平均33.7分、15.8得点、8.1リバウンド、8.2アシスト、1.7スティール、0.8ブロック。
一昨年の新人王【マルコムブログトン】
平均26.4分、10.2得点、2.8リバウンド、4.2アシスト、1.1スティール。
この両者のスタッツから見ても、スタッツ面を見るとドンチッチが新人王を受賞することはおかしなことではないだろう。
では次にチーム成績を見ていこう。
【昨年のダラス・マーベリックス】
24勝58敗
【今季のダラス・マーベリックス】
18勝22敗 82試合換算すると→37勝45敗
今季のダラス・マーベリックスは、FAでASセンターのディアンドレジョーダンを獲得したり、デニススミスjr.の成長もあるため一概にドンチッチのおかげとはいえないが、勝ち星が異常に伸びている。後述する新人王候補の所属チームに比べてもとても戦績が良いのでチーム成績面で見てもドンチッチに死角はないだろう。
次に、ドンチッチを追いかける新人王候補を2人紹介しようと思う。
【ディアンドレエイトン】
バハマ出身のビッグマン。昨年までアリゾナ大に通い、アーリーエントリー。そして今季のドラフト一位でサンズに入団。
【スタッツ】
平均31.2分、16.7得点、10.7リバウンド、2.2アシスト、0.8スティール、0.9ブロック。
【チーム成績】
フェニックス・サンズ 10勝33敗
ドンチッチさえいなければ新人王でおかしくないスタッツを残しているエイトン。しかし今のところはやはりスタッツ、チーム成績共にドンチッチには1歩及ばずといったところか。エイトンが新人王を受賞するためには、20得点20リバウンドを連発するなど圧倒的なインパクトが必要だが厳しいのが現状。
本人は新人王について聞かれると、「どうでもいいね。僕は勝ちたいんだ。ただそれだけ。」と特に新人王に執着はしておらず、無理にスタッツを稼ぎにいくこともないだろう。
新人王を受賞せずとも偉大になったプレイヤーは沢山いるのでエイトンにもそうなってもらいたい。
【トレイヤング】
アメリカ出身のポイントガード。昨年までオクラホマ大でプレイ。シュートレンジの広さからカリー二世の呼び声も。ドラフト5位でマブスから指名されるもトレードでホークスへ。
【スタッツ】
平均29.4分、15.5得点、2.9リバウンド、7.3アシスト、0.9スティール、3p成功率29.1%、FG成功率39.4%
【チーム成績】
アトランタホークス 12勝29敗
アシストでルーキートップを走るヤング。めぼしいルーキーがいなければ新人王でもおかしくない成績ではあるが、ドンチッチとエイトンより上の評価を得ることは厳しいだろう。得意な3pの確率も低調でこれからの成長に期待がかかるところ。ホークスではクラッチタイムでボールを任されることも多く、いい経験になるだろう。
以上の3選手が今年の新人王候補といえるだろう。
今のところ、【最有力】→ドンチッチ
【次点】→エイトン
といったところか。
残りのシーズンも新人王争いから目が離せない。